都心の古本屋でこんな本を100円で買ってしまいました。
よく『〇〇についてなら結構、語れるよ』という人がいますが、僕はこの頃の吉祥寺についてなら5時間は語る自信があります。1993年。約30年前。まだキラリナはおろか、吉祥寺シアターさえもなく、アトレはロンロンだった頃。君と僕が小さなアパートの一室を借りて暮らしだして、君はほぼ毎日、吉祥寺で働き、僕は井の頭線を通勤の基軸に据え始めた頃。
インターネットも携帯電話も普及していなかったあの頃です。『戻りたいか？』と聞かれたら少しだけ躊躇するけれど、やっぱり戻ってみたいとも思ってしまう。
ユニクロも百均もまだそんなにメジャーじゃなかった頃、一つ一つの買い物を慎重に選んで、長く大事に使っていたあの頃は、今よりも心が豊かだったように思います。
そんなあの頃の話を少しだけしてみましょう。