贅沢な朝食 2017-07-28
君と出逢ってから30年近い時間をこの街と一緒にすごしてきました。
昔、流行った歌の歌詞ではないけれど、全然、違った環境で育ってきた僕たちが、ものすごく感じ方が似ていて、この街にシンクロしていたことに改めて驚いてしまいます。
僕と君の感じていた、贅沢な朝ごはん。
休みの日に早起きして、吉祥寺通りの先にあるドイツパンの店で買ったパンを、家からポットで持ってきたコーヒーを飲みながら、井の頭公園のベンチでお日様と風をあびながら食べるのさ。
コーヒーはもちろんマイルドカルディとスペシャルを半々にブレンド。
お金が無さ過ぎるのは困るけれど、身の丈にあった、気持ちが豊かな生活があると思う。
あの頃の僕たちはとても若かったし、きっとすごく微笑ましいカップルだったと思う。
今も吉祥寺にも、あの頃の僕たちのような、若くて慎ましやかなカップルがきっといる。僕は、息子や娘のような世代の彼らに心の中で精一杯のエールを贈ろうと思う。
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