坂の街で 2019-12-28
年末も押し詰まってきて、少し吉祥寺とは違う街の思い出を巡ろう。
僕と君にとって吉祥寺と同じくらい大切な思い出のある、この坂の多い街。
僕はこの坂の下から、登っていく自動車たちのテールランプを見ているのが好きだった。
いつも色んな疲労感に包まれながら、この光景を見ていた。
僕の横には君や、あの頃の戦友と呼びたくなるような仕事仲間達がいて、みんな、どれだけ僕が疲れているのかを同じ時の流れの中で察していて、何も言わずに支えていてくれた。
何か本当に疲れてしまったよ。いつまでもここでガードレールに腰掛けてこの光の流れを見続けていれば、あの頃に戻れるのかな・・・。そんな儚い夢を見ているんだ。
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